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キャッチコピーの事例

タクシーアプリ『GO』のTVCMキャッチフレーズを考察

キャッチコピーCase No.41独自の動詞で韻を踏む

キャッチコピーの事例を取り上げる第41回は、GO株式会社のタクシーアプリ『GO』のCMキャッチフレーズです。

どうする?GOする!

コピーライターは、岡部将彦さん。

竹野内豊さんが出演するTVCMでおなじみのキャッチフレーズです。CMでは、困ったシーンが描かれ、「どうする?」の問いかけに、「GOする!」という解決策が示される。CMはシリーズ展開されており、見かけることも多いですね。

今回は、韻を踏むコピーの事例、商品・サービス名を取り入れたコピーの事例です。

やはり、韻を踏むと耳に残ります。キャッチコピー作成のテクニックとしては〝韻を踏んだ短いフレーズ〟が最強ではないか、とCMを見るたびに思います。

CMを見ていても、「GOする」という言葉に違和感はありません。でも、英語のgoは動詞だから、「GOする」とは普通言わない。にもかかわらず、不自然だとは感じない。それは、「GO」がアプリ名称すなわち固有名詞だからです。「GOする」は、〝名詞(する)〟という構造で、例えば、移動(する)、電話(する)などと構造的に同じです。これは、日本語として自然で、しかも〝GOというアプリを使う〟という意味だと伝わるから、違和感なく受け入れられる。

つまり、アプリ名称(商品・サービス名)を用いることによって、「GOする」という〝独自の動詞〟を違和感なく作り出している。

しかも表面上は、〝名詞(アプリ名称)+動詞(する)〟の構造だけど、実際のところ英語のgoは動詞で、日本語の〝する〟も動詞なので、実質的には、〝動詞+動詞〟の構造。この動詞+動詞のシナジー効果で、動作性が強調されている。「GOする」は、受け手の心の中において〝移動する感〟が増すような独自の動詞になっている。受け手に言葉が届くとき、そういう効果が働いている可能性もあるかもしれません。

当コンテンツの目的はキャッチコピーの事例を集めて、キャッチコピーの型や作り方を自分なりに考えることです。今回は、韻を踏むコピーの事例であり、商品・サービス名を取り入れたコピーの事例です。

商品・サービス名や企業名を用いて、韻を踏んで、短いフレーズが作れたら、効果的なキャッチコピーになるのではないでしょうか。

もうひとつは、上述したような〝独自の動詞〟を生み出すという方法。難しそうだけど、そんな言葉を考案できれば、独自性の高いキャッチコピーを作ることができそうです。

初出:2026年02月16日